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生粋のプロトランぺッター”Mitsuru Tanaka”

Interview Baton #9 “Mitsuru Tanaka”

学生時代からトランペットを吹き続け、現在は編曲、作曲、トランペットを吹いて生活をしている職業トランぺッターの田中 充さん。インタビュー中は温和で常に笑顔を絶やさずに話してくれたのだが、初めてステージ上で見た時はいい意味で別人のような感じを受けた。

会社勤めの経験はなく、学生を卒業してからずっとトランペット一筋。また学生時代にはキャバレーで演奏してたアルバイト経験もあるようだ。「プロ=群を抜いて上手」と考えがちだが「プロに慣れたのは運がよかっただけ」と話す。

『運も実力のうち』と言われるなか、果たして充さんが今日もプロとして活躍できてるのは果たして運が良かっただけなのであろうか?どんな仕事をするうえでも技術ありきだ。営業職としての顧客との折衝技術、事務職としての処理技術、設計職としてのモノ作り技術、どんな職種においてもプロの技が必要であり、常に磨いて高めていかなくてはならない。しかし、『技』を磨くことで誰しもがプロに慣れるとは限らない。言い換えるならば、良いものを作ったから必ずしも、売れるヒット商品とはならない。商品を売るためには、手に取ってもらいやすいパッケージ作り、商品の良さを宣伝し世の中に知ってもらう事で、初めて売れる商品となる。「いいもの=売れるもの」と考えがちだが、その物の存在自体を知ってもらわなければ、始めから存在しない無に等しい。

充さんの場合、自身の奏でる音が商品となる。唯一無二の音を奏でているが、いい商品つまりいい音を奏でるだけでは商品としては成立しない。自身のイメージ、存在を知ってもらうためのプロモーションが必要になる。だが、トランペットは生身の人間が奏でる音。道具つまりトランペットを通して発している自分の声である。

声は相手に物事を伝える。ただ一方的に伝えるのではなく、時には相手の話に耳を傾け、お互いの会話のキャッチボールが成立してこそ会話となる。また会話をお互いに気持ちよく成立させるためには、お互いに気の合う仲間であったり、信頼し合う友など、ある程度お互いの関係性の構築が必要となってくる。そのためには自身の人間性やコミュニケーション能力といった人との付き合い方が必要になり、自身の性格も大きく左右する。また、「類は友を呼ぶ」というように自分と似た人が不思議と集まる。

どんな職業であれ、プロとして活躍するためにはただ運が良いだけではプロにはなれず、技術とだれからも好かれる人間性が必要であり、充さんはその両方を兼ね備えていたからこそ、プロとして活躍し続けられるのだろう。

学生時代、キャバレーで吹いていたのは先輩の代役で、同じ出演者から他での仕事(演奏)の話を受け、気が付いたらいつの間にかプロとして活躍していた。さらっと話してくれたが、誰よりも努力した結果であり、導かれるようにプロになれた理由の一つなのであろう。

インタビュー中に一曲生で披露してくれた(PodCast『OwaiKnight FM』に収録。リンクはページ下を参照)が新型コロナの影響によりネットインタビューだったが、なんだか柔らかい毛布に包み込まれているような、温かみのある感じを受けた。「こーゆー音を届けたいってイメージして音を出すんです。想い続けていれば、聞き手に届くしそれが自分の音色として現れる」と話してくれた。

ある大物アーティストのバックトランぺッターとして充さんが出演したコンサートに行ったときは、普段のにこにことほほ笑む温和な感じではなく、優しさの中にも鋭さが感じられ「ミュージシャン田中充」の奏でるシャープな一音一音が自身のオーラとなり、会場全体に響き渡り、感動したのを今でも鮮明に覚えている。

現在、新型コロナウイルスの影響で政府より全国的に外出自粛要請がでている。その影響により、イベントやコンサートなど人が集まる行事はすべて中止/延期となっている。そんな中、充さんが定期的に出演するYouTubeライブ配信「スキマのスキマ」が発足。スキマスイッチのコンサートメンバーがトークと演奏。自宅に居ながら生の臨場感と感動を味わえる内容となっているので是非チェックしてほしい!


プロトランぺッター 田中 充 / Mitsuru Tanaka

ホームページ(ミツルジルシ):http://www.mitzru.com/

ブログ(ヒトコト):http://mitzru.seesaa.net/

Twitter:https://twitter.com/tmitzru

レッスン問合せE-mail:mitsuru@mail.com

京都府福知山市生まれ。幼いころから音楽好きの父の影響を受け、ピアノ、サックス、トランペットで遊ぶ。1991年 群馬交響楽団、牧野徹氏に師事。1997年渡米、ボストンのバークリー音楽大学に入学し、タイガー大越氏に師事。音楽理論、作/編曲等について学ぶ。

1999年に帰国後、自己のバンド「ミツルジルシ」を率いて東京を中心に活動中。オリジナル曲を中心にした2枚のアルバム「ミツルジルシ」「空を弾む」が発売されている。

また、スキマスイッチ、椎名林檎、槇原敬之、今井美樹、いきものがかり、DREAMS COME TRUEをはじめ、様々なアーティストのライブ、レコーディングサポートメンバーとしても活動している。

Webサイト「ミツルジルシ」より

オリジナル曲を中心に収録したアルバムは画像をクリック。「iTunes Store」にて視聴できます。

※下記アルバムに収録さている楽曲をOwaiKnight FMに提供頂きました

ミツルジルシ
空を弾む

PODCAST for

the “OwaiKnight FM

※オリジナルアルバムに収録されている楽曲を提供頂きました。またインタビュー中に特別に1曲演奏頂きました。