雨は好きですか?
木下は大好きです。
部屋の中にいて窓に雨粒が当たる音も、傘に当たる雨の音も、忙しなくアスファルトに打つ音も、夏の雨の湿度も、冬の雨の寂しさも、春や雨に降る雨が桜や紅葉を落とす暴力性も好きです。自分は人間が大層嫌いなので、傘を差していると傘の大きさで他人との距離をとって守ってくれている感じも好きで安心します。誰かとすれ違う時に濡れないように傘をかしげてくれる人は好ましいし、かしげてくれない人は軽蔑しています。
そんな感じで、雨に特別な感情を持つ誰かの歌です。
正式な歌詞がネットに出回っていないので、今のところ、配信で聴いている自分はひたすら聴いてどんな歌詞か判別するしかないのですが(CD置く場所問題はいつの時代も難題ですね)。多分、雨の日に好きな人と乗るバスが被るシチュエーションかと思われます。自分が普段はバスを使っていないのか、相手が普段バスを使っていないのか、その辺はまぁどうでもいいことです。
話しかける勇気がなかったり、相手は自分のことを認識していないだろう、みたいな感情があるのか、傘越しに想い人らしい「君」を見ているのが可愛らしいですね。横揺れしたくなるテンポが、雨が降って嬉しい主人公の軽い足取りのようです。
この曲を書いた一之瀬ユウさんは、元々VOCALOIDを使った楽曲を発表していた方で、その頃から曲先(メロディ)オケを先に作って最後に歌詞をメロディにはめていく歌の作り方)なんですが、最初から雨の歌を作ろうと思ったのか、イントロなどのメロディに使われているポロロンとした音のシンセ・・・?ピアノの音にエフェクト掛けてるようにも聴こえますが、その音とかから雨を連想して歌詞を書いたのかなとか思ったりします。
ピアノの使い方やメロディの美しさに個性がある方ですが、この曲でも遺憾無く個性を発揮していますね。間奏のピアノが心地よくて、雨の日に外の音を聴きながらお昼寝する時みたいな特別感があります。
いや感じ方は人それぞれですけども。
傘持つのもだるいし濡れるのも嫌だな、と思う方も多いかもしれない雨ですが、雨の日にカフェでお茶とか落ち着きますよ。雨嫌いな方、よければ行ってみてくださいね。外出ついでとかでいいので。
今回のレビューは
OwaiKnight FM #58| Movement Radio
【出演者と主催者の意外な関係。それでもあなたは、夢を叶えるために挑戦し続けますか?】
で、パーソナリティセレクションとしてご紹介した曲です。
記事作成
▶ 木下ひばり
https://owaiknight.com/hibari-kinoshita_profile/
一週間始まるのが憂鬱な人が、ちょっとだけ気楽に月曜日を迎えられるような、しょうもない面白おかしい話をお届けしていきます。
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