「友情」とかいう、週刊少年ジャ〇プ読めばそんなもん溢れてるぜ!と言いたくなるようなテーマを出されたので選んだ曲です。
タイトルからして、宮沢賢治先生の『風の又三郎』という小説がモチーフなんだと思います。読んだことがなかったので、宮沢賢治先生が好きな母の本棚を漁ったら単行本があったので、これを機に読んでみました。
ある田舎の学校に、高田三郎くんという都会の男の子が転校してきます。風の強い日に転校してきたので、小学校の子達は三郎くんが「風の又三郎」という、風の神様の子なんじゃないか?と思います。ちょっと距離を置いたりしつつ、なんだかんだ三郎くんとみんなは仲良くなりますが、転校してきてから10日後、また三郎くんは親の都合で転校してしまいました。
という話です。
歌詞を読んだだけでは物語をなかなか連想しづらいですが、のどかでのほほんとしてみんな仲良しの田舎の学校に突如現れた異分子の都会っ子。風というのは、暑い日に涼しくしてくれたり、木々や花を揺らして何気ない景色を変えてくれたり、または強く吹いて荷物を吹っ飛ばしてみたり傘を壊してみたり、現状を変化させてくれる身近な異分子。のどかな田舎に一瞬現れて少しの間生活を変えてくれた三郎くんと、風という自然現象を重ねて、現状を変えて欲しい、世界を変えてほしい、みたいな息苦しさを表現した歌なのかな、と解釈しています。
誰かに出会って世界が変わるということはザラにあります。友達がすごい人だったり、ライバルになったり。仕事で出会った上司や先輩が素晴らしい人だったり、逆に残念すぎて反面教師になったり。親のようになりたいと尊敬してみたり、こんな親になるかと反抗してみたり。自分はまだ人生を変えてくれるような影響を与えてくれた身近な誰か、というのはいないんですが(悪い意味で影響を与えてきた人はたくさんいますが)、こんな友達がいたらいいのにな、と思ってしまいます。
「風を呼ぶって本当なんだね」と、「僕」が「貴方」に言ったら、ぶっきらぼうに「何もかも思いのままだぜ」と返してくる。こんな格好良い友達、憧れちゃいますよね。これは歌詞の中にあるやりとりなんですが、こんな爽やかなお付き合いのできる友達がほしいですね。
素敵な友達が欲しいと思ったら、自分を高めるところから始めないといけないです。他人は自分を映す鏡だと言います。かっこいい自分になれば、きっとかっこいい友達がいつかできることでしょう。そんな日がくることを楽しみにしていたり、していなかったり。誰かに世界を変えてもらったり、ついでに自分の存在が誰かの世界を変えられたら嬉しいですね。
今回のレビューは
OwaiKnight FM | Movement Radio #27
【落ち込んだ時こそリミッターを解除して自分にご褒美を】
で、パーソナリティセレクションとしてご紹介した曲です。
記事作成
▶ 木下ひばり
https://owaiknight.com/hibari-kinoshita_profile/
一週間始まるのが憂鬱な人が、ちょっとだけ気楽に月曜日を迎えられるような、しょうもない面白おかしい話をお届けしていきます。
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